地球科学を学びながら走る博士学生の考えること

旅の始まりはきっと近くにあってだな

エネルギーとエネルギーの衝突と、その後。

昨日はロンドンからやって来た研究者の方とお話しする機会を作っていただいて、彼の研究のこと、自分の研究のこと、そしてこの研究所の雰囲気のことを話した。

多くの外国人研究者や留学生がやって来る僕らの研究所だけれど、どうもみんな一人でいることが多いようで、ぜひ彼らと一緒に食事をしたり、議論を積極的にしてみてはどうか、と言ってもらった。

そのことは最近になって妻とも話すことがあったのだけれど、昔に比べて明らかに人に対して親密な関係や話す機会をわざわざ作るということが少なくなっていた。

それには、忙しいし、自分の研究を進めていかなきゃいけないとか、集中したいとかいろんな考えがあったのだけれど、結局のところ、ここのところ人と研究のこともプライベートなことも話さないことは自分の頭の中の、なんというか内圧が高まるというか、どんどんと考え方が狭く窮屈になっていてしまうことのように感じていた。

ロンドンからやって来た彼と話す中で感じることや刺激というのは、自分でいくら考えていてもきっと出てこないような考えであって、薄々なにか問題は感じていたって、自分はこんなにも今の場所に留まろうとしてしまうのか。と、結構ショックだったとともに、こうして人と話すことで、新たな考えが生まれることに、大きな変化を感じた。

 

正直って自分の考えや自信が揺さぶられるようなことなので、ぶっちゃけ自分としては心地よくはないんだなあと思う。でも、自分とは異なる考え方、生き方、文化との衝突は、大きな変化をもたらしはじめは少し苦しいし落ち込むけれど、その衝突から運動量をもらって、大きく加速できるような感じがする。

物理と違って面白いのが、きっとそれはお互いに運動量の絶対値が大きくなる。

きっと彼はそんなことを繰り返して来たのだろう。だからあそこまで熱心に他の研究者との会話を進め、もっと彼らから学べることをたくさん得て、さらに彼らへまた何かを返して、またいつか返してもらって。

そういうエネルギーとエネルギーの相互作用による運動量の増大を、きっとこれまでも多く体験して来たのだろう。

 

今日、研究室の学生たちと初めて?くらいの珍しさでランチを一緒に食べた。明日も、初めて誘った人たちとみんなで行こうということになった。聞いてみたらおんなじようなことを思ってたらしくて、やっぱみんなそういうエネルギーを持ってるんだなって、ちょっと安心したし、嬉しかった。

 

悩んだ時に相談できる先輩、後輩、そして同期。いろんなエネルギーがぶつかっては悩んで、変容して、結局はエネルギーが増えて。

そんな風に人と人とは関わって、もっとごきげんに、軽やかに変わっていけるのかもしれないなあって、落ち込んだ1日をすぎて思うようになった。

 

まだまだ先は長いから、少しずつ少しずつ。そして、Take it easy。
頑張っていきましょう。